ピラティスと筋トレの違いは?ダイエットにはどっちがいい?
ダイエットやボディラインを整えるのにピラティスと筋トレ、どちらに取り組むべきか悩んでしまう方も少なくありません。ピラティスと筋トレは一見体を鍛える目的として同じようなトレーニングに感じますが、両者には実は明確な違いがあります。
今回は、ピラティスと筋トレの違いやそれぞれの特徴、ダイエットへの活かし方について解説します。
- ピラティスと筋トレの違いを知りたい
- ピラティスと筋トレどちらがダイエットに適しているか知りたい
- ピラティスと筋トレを上手に組わせたい
こちらに当てはまる方は、ぜひ参考にしてください。
ピラティスと筋トレの違い
ピラティスと筋トレには主に3つの違いがあります。それぞれ見ていきましょう。
エクササイズ目的の違い
ピラティスと筋トレは、それぞれエクササイズを行う目的が異なります。
ピラティスはもともとリハビリ目的で、全身のバランスを整えしなやかな筋肉をつけていくエクササイズです。体幹をしっかりと鍛え、健康的な体を目指します。
一方、筋トレは筋肉量を増やす目的のトレーニングです。筋トレを行うことで、引き締まった体を目指します。
似ているようで、行う目的が違うため、自分自身がどのような目的でトレーニングするかで選択するとよいでしょう。
無酸素運動と有酸素運動の違い
ピラティスと筋トレは、トレーニング時の運動負荷・種類が異なります。
ピラティスは低~中負荷の有酸素運動
ピラティスは、有酸素運動です。有酸素運動の特徴は、その名の通り酸素や脂肪を消費しながら運動のエネルギーを体内で作る運動のこと。ダイエットに効果的です。
ピラティスでは、胸式呼吸で交感神経を刺激しながら、低~中程度の筋肉への負荷を与えながらエクササイズします。
筋トレは高負荷の無酸素運動
筋トレは、無酸素運動。無酸素運動とは、短時間で高負荷な運動を行うことで、血中や筋肉に蓄えられた「糖」をエネルギー源として消費する運動です。脂肪燃焼効果はありませんが、筋力や基礎代謝アップが期待できます。
鍛えられる筋肉の種類の違い
ピラティスと筋トレでは、鍛えられる筋肉の種類が異なります。ピラティスはインナーマッスル、筋トレはアウターマッスルが鍛えられるのが特徴です。
ピラティスはインナーマッスルを鍛える
ピラティスで鍛えられる「インナーマッスル」は、身体の内側にある、体を支えるのに重要な役割を担う筋肉。インナーマッスルを鍛えることで体幹が強くなり、身体全体のバランスが整い、姿勢改善に繋がります。
姿勢や体のバランスを整えることで、体質改善・新陳代謝の促進にも繋がります。
筋トレではアウターマッスルを鍛える
一方、筋トレで鍛えられる「アウターマッスル」は体の外側にある筋肉、いわゆる骨格筋のこと。アウターマッスルを鍛えると、メリハリのある体つきになり、基礎代謝が向上します。
力を使う運動がしやすくなりますが、鍛えすぎるとたくましい体つきになりすぎてしまうことがある点に注意が必要です。
どのような体つきになりたいのか、どの筋肉を鍛えたいかによってトレーニング方法を変えるのがおすすめです。
ピラティスと筋トレではどっちが痩せる?ダイエットへの効果
ピラティスと筋トレどちらかを選ぶなら、単純なダイエット目的の場合「ピラティス」がおすすめです。
ダイエットにはピラティスがおすすめ
ピラティスは全身のバランスを整えインナーマッスルを鍛えるため、ボディメイクにはぴったり。しなやかで美しい体作りが可能です。
また、有酸素運動なので続けることで効率よく脂肪を燃焼し、痩せやすい体質へと導きます。
脂肪を減らしたい、痩せたいという方は、ぜひピラティスに挑戦してみてください。
筋トレと組み合わせてダイエット効果アップも期待
ピラティスだけでも痩せやすくはなりますが、ダイエットには筋トレを組み合わせるとさらに効果的。
筋トレでは、ピラティスでは鍛えられないアウターマッスルを鍛えることで、より体を支える筋肉を効率よくつけられます。
また、身体全体の筋肉量が増加すると、基礎代謝が向上し痩せやすい体に。見た目も引き締まり、体つきがすっきりとします。
ピラティスの動きも筋力アップにより安定して取り組みやすくなりますので、ピラティスだけではなく筋トレを組み合わせてのダイエットは最もおすすめです。
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ピラティスと筋トレを組み合わせる場合
ピラティスと筋トレを組み合わせる場合、筋トレでは筋力アップ、ピラティスでは柔軟性や体のバランスを整えるという特徴を生かすことが大切です。
ピラティスと筋トレはどちらからやるべき?
ピラティスと筋トレを組み合わせる場合、まずはピラティスで身体をあたため、そのあとに筋トレに取り組む方法が最適です。
ピラティスの後に筋トレがおすすめ
筋トレは無酸素運動ですので、比較的高負荷なトレーニングです。いきなり筋トレから始めると、ケガや身体のトラブルの原因になることも。
有酸素運動であるピラティスで中程度の負荷をかけてからのほうが、ケガ予防になるだけでなく、エクササイズにメリハリが出ます。
ピラティスをウォームアップとクールダウンに活用する
具体的には、ピラティスを筋トレ前後の柔軟やリラックスタイムに取り入れていく方法がおすすめです。
筋トレの前にピラティスで体のバランスを整えて体温を上げておき、その後に筋トレを行い、身体への負荷を徐々に上げながらエクササイズします。
筋トレ後にも、緊張した筋肉を伸ばしリラックスするためにピラティスを行うといった組み合わせ方が、それぞれの違いを上手くいかせます。
目的の違いを意識する
筋トレで筋肉量をアップ、ピラティスで全身の柔軟性を保つ
筋トレは、アウターマッスルを鍛えて筋肉量を増やしていく運動。しなやかというよりも、強い肉体を作っていくイメージです。
ピラティスは全身のバランスを整えながら、ゆっくりとした動きで柔軟性をもった肉体を作るエクササイズ。組み合わせることで、いいとこ取りができます。
それぞれの運動の目的を意識し、どこの筋肉に効いているかを確認しながら取り組んでみてくださいね。
筋トレのやりすぎに注意
エクササイズはアウターマッスル、インナーマッスル両面をバランス良く
ピラティスでは内側からしなやかな筋肉、インナーマッスルを。筋トレでは外側の目立つアウターマッスルを鍛えることで、内外どちらも強い肉体を手に入れられます。
筋トレをやりすぎてしまうと、ケガに繋がる可能性があるほか、筋肉量が増えすぎてしまい思った通りのボディメイクができないことも。
ピラティスとバランスよく組み合わせ、自分の理想の体を作っていきましょう。
まとめ
ピラティスと筋トレは一見「筋肉を鍛える」という点で似ているように思えますが、実は目的は全く異なります。
ピラティスはもともとリハビリがもとになったエクササイズで、インナーマッスルを鍛え、体のバランスや姿勢・体質改善を目指すもの。
一方、筋トレは外から見て分かりやすい部位の筋肉を鍛え、メリハリのある体作りをするトレーニングです。両者を組み合わせて行うことで、ダイエットを効率よく行えます。
筋トレとピラティス、ぜひうまく組み合わせて理想のボディラインを作っていきましょう。
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